平屋の5つのメリットと5つのデメリット
作成:2020年1月
最近は、雑誌やWebメディアで平屋特集をよくみかけます。近隣の敷地40坪程度の住宅地でもポツポツ建っているし、30代後半の知人でも平屋を建てた人がいます。
世の中では確実に平屋の需要が増しているように感じます。
メリットを最大限活かして素敵な平屋を建てたいですね。
最近の家は、材料や技術の進歩で耐用年数が40年とも50年ともいわれている。そうなると、長期的に見ると老後に足腰が悪くなったり、車椅子を使わざるを得なくなった時に、階段は大きな障害になります。「階段がない=バリアフリー」というわけではないですが、開口部を車椅子仕様にするなど少しの工夫で十分なバリアフリーが平屋では達成可能です。
平屋は天井の高さが自由になれるというのも特徴の一つです。個室では通常の天井高だけど、LDKのような広い部屋では天井を思い切り高くすることも可能です。部屋によって天井の高さを変えることで、段違いの屋根にしてハイサイドライトを設けたり、ロフトを作ったりと平屋であることを活用できます。
上下の動線がないということは、家事動線が水平だけになりとても楽になります。例えば、1階に脱衣場あり洗濯を2階のベランダに干すということがなくなります。また、朝、子どもたちを起こす時に1階のキッチンから2階の子供部屋まで行ったり来たりということもなくなります。毎日のことなので家事動線を楽にすることはとても重要です。
子供が小さいときは個室のドアを全開にすればワンルームのように使えて、子供が大きくなって個室に入っていても、リビングと近ければなんとなく気配を感じられたり、自然と家族が目に入り家族それぞれの孤立感が少なくなります。その反面、プライバシーの確保には間取りの工夫が必要ですね。
基本的に2階建てだと1階が寒くなり2階が暑くなってしまいます。全館空調でも1階と2階では温度差が出てしまうので手動の調整か追加設備が必要です。でも、平屋では高低差が少ないので温度差が小さいです。なので、効率的な冷暖房が可能です。
デメリットも理解した上で克服できるならいいですね。
基本的に狭い敷地に平屋は不向きです。庭が狭くなるというのもちろん、プライバシーの確保も難しくなります。
平面を「コの字」や「ロの字」型にして道路や隣に閉じて、中庭を作るという方法もありますが、広い敷地にこそ平屋は向いています。
広い平屋は家の中心が暗くなる傾向にあります。特に廊下で各部屋をつないでしまうと昼間でも真っ暗な廊下ができてしまうことがあります。それは同時に風通しが悪いことも意味しています。プロの設計士なら気づくことですが、自分の理想の間取りがそうなっていないか事前にチェックしておきましょう。
すべての部屋が1階にあるということは、それだけ窃盗の侵入経路が多くなっているということです。道路からの死角も増えると思うので、ペアガラスや複数の鍵などワンランク上の仕様のものを選択したほうがいいかもしれません。
同じ面積で2階建てと平屋を比べると割高になります。理由は、単価の高い基礎と屋根の面積が増えるからです。平屋は安いイメージですが、それは面積が小さい場合です。坪単価に換算するとむしろ2階建てのほうが安いです。
住宅街の中に平屋を建てると、周囲から常に見下されているような感覚になってしまいます。また、配置によっては日照時間も短くなることもあるでしょう。対策の一つとして盛土がありますがそこまでするなら平屋にこだわらなくてもいいかしれません。
世の中では確実に平屋の需要が増しているように感じます。
平屋のメリット
メリットを最大限活かして素敵な平屋を建てたいですね。
1.バリアフリー
最近の家は、材料や技術の進歩で耐用年数が40年とも50年ともいわれている。そうなると、長期的に見ると老後に足腰が悪くなったり、車椅子を使わざるを得なくなった時に、階段は大きな障害になります。「階段がない=バリアフリー」というわけではないですが、開口部を車椅子仕様にするなど少しの工夫で十分なバリアフリーが平屋では達成可能です。
2.天井の高さが自由自在
平屋は天井の高さが自由になれるというのも特徴の一つです。個室では通常の天井高だけど、LDKのような広い部屋では天井を思い切り高くすることも可能です。部屋によって天井の高さを変えることで、段違いの屋根にしてハイサイドライトを設けたり、ロフトを作ったりと平屋であることを活用できます。
3.上下の動線がない
上下の動線がないということは、家事動線が水平だけになりとても楽になります。例えば、1階に脱衣場あり洗濯を2階のベランダに干すということがなくなります。また、朝、子どもたちを起こす時に1階のキッチンから2階の子供部屋まで行ったり来たりということもなくなります。毎日のことなので家事動線を楽にすることはとても重要です。
4.家族との距離が近い
子供が小さいときは個室のドアを全開にすればワンルームのように使えて、子供が大きくなって個室に入っていても、リビングと近ければなんとなく気配を感じられたり、自然と家族が目に入り家族それぞれの孤立感が少なくなります。その反面、プライバシーの確保には間取りの工夫が必要ですね。
5.冷暖房効果が高い
基本的に2階建てだと1階が寒くなり2階が暑くなってしまいます。全館空調でも1階と2階では温度差が出てしまうので手動の調整か追加設備が必要です。でも、平屋では高低差が少ないので温度差が小さいです。なので、効率的な冷暖房が可能です。
平屋のデメリット
デメリットも理解した上で克服できるならいいですね。
1.広い敷地が必要
基本的に狭い敷地に平屋は不向きです。庭が狭くなるというのもちろん、プライバシーの確保も難しくなります。
平面を「コの字」や「ロの字」型にして道路や隣に閉じて、中庭を作るという方法もありますが、広い敷地にこそ平屋は向いています。
2.明るさと風通しに注意が必要
広い平屋は家の中心が暗くなる傾向にあります。特に廊下で各部屋をつないでしまうと昼間でも真っ暗な廊下ができてしまうことがあります。それは同時に風通しが悪いことも意味しています。プロの設計士なら気づくことですが、自分の理想の間取りがそうなっていないか事前にチェックしておきましょう。
3.防犯に弱い
すべての部屋が1階にあるということは、それだけ窃盗の侵入経路が多くなっているということです。道路からの死角も増えると思うので、ペアガラスや複数の鍵などワンランク上の仕様のものを選択したほうがいいかもしれません。
4.建築費は高め
同じ面積で2階建てと平屋を比べると割高になります。理由は、単価の高い基礎と屋根の面積が増えるからです。平屋は安いイメージですが、それは面積が小さい場合です。坪単価に換算するとむしろ2階建てのほうが安いです。
5.周囲から見下されてしまう
住宅街の中に平屋を建てると、周囲から常に見下されているような感覚になってしまいます。また、配置によっては日照時間も短くなることもあるでしょう。対策の一つとして盛土がありますがそこまでするなら平屋にこだわらなくてもいいかしれません。
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